SUtealthLog

『スの者』による雑記ログ

switchで遊べるインディーゲームの紹介(3/4)

はじめに

 初めましての方は初めまして,「スの者」と申します.中の人のTwitterから来てくれた方がほとんどだと思いますが,スの者は中の人とは別人格なのでご了承ください.内輪向けのブログではありますが,仮にもスの者はネットの海に放たれた一介のコンテンツなので.その上で,内輪向けのため他の場所にリンクを貼られることも想定していません.

 この記事は前回の記事の続きであり,早速本題に参ります.インディーゲームに関する導入や,紹介するゲームの評価指標については最初の記事をご覧ください.なお,最後の記事では「将来的に遊びたいゲーム」の紹介と告知(4/4)をします.

 

 

記事一覧

1/4:インディーゲームの導入と多人数向けゲーム

sutealth.hatenablog.com

2/4:一人向けゲームの前半

sutealth.hatenablog.com

3/4:一人向けゲームの後半(この記事)

4/4:将来的に遊びたいゲームと告知

sutealth.hatenablog.com

 

 

一人向けインディーゲームの紹介

 長く遊べる(プレイ時間:大,特大,任意)と短く遊べる(プレイ時間:小,中)に分けて紹介します.「長く遊べる」の方は全てオススメできます.全部ほしいものリストに追加してください(?).また,「短く遊べる」はパズルや謎解きが多めです.

 この記事は短く遊べるゲーム(3/4)について紹介します.前回の記事で長く遊べるゲーム(2/4)の紹介をしました.

 

短く遊べる

Machinarium

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2018年11月1日
メーカー Amanita Design
金額 1,500円

メモ

開発 Amanita Design
他媒体 steam, PS4, Xbox OneAndroidiOS
ジャンル ポイント&クリック,パズルアドベンチャー
プレイ時間 中(5-15時間)
サントラ 推奨

コメント

 インディーズの中では超有名なポイント&クリック・パズルアドベンチャーゲームです.そして,今回紹介するゲームの中では最も古株(2009年)のゲームで,このキャラクターをどこかで見たことがある人も多いと思われます.『ポイント&クリック』とは,雑に説明すると「画面上の任意の箇所をチェックする」ゲームです*1

 機械の世界が舞台で,エキゾチックで少し退廃的な世界観に惹かれます.それでいてどこか温かみのあるキャラクターたちがプレイヤーに独特な印象を与えます.一方で,謎解きパズルは,ポイント&クリックというシステムも相まって結構難しいです.とはいえ,ヒント機能(ほぼ解法)は用意されているのでクリアすることは可能です.

 switchで遊べるものの,iOSAndroidの方が圧倒的に値段が安く,steamでも頻繁にあるセール時はそれらと同程度で購入できます.また,ポイント&クリックの操作上それらの方がプレイしやすいでしょう(switchの携帯モードでも可能).ちなみにスの者はサントラを買いました.無国籍感のある音楽が趣深いです.steamでは本編のBGMだけでなくボーナストラックやリミックス,アートワークまで付いてきて,実質的に2倍以上の量なのに破格の安さです.

 

Gorogoa

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2017年12月21日
メーカー Annapurna Interactive
金額 1,500円

メモ

開発 Jason Roberts
他媒体 steam, PS4, Xbox OneAndroidiOS
ジャンル パズル
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ 普通

コメント

 インディーズの中では有名なパズルゲームです.極めて斬新なパズルゲームで,インタラクティブグラフィックノベルという表現もできます.2×2の枠の中に画像や映像のカードが埋め込まれており,そのカードの中身をズームイン・アウトしたり,カード自体を移動させて他のカードと繋げたり,カードどうしを重ねたり剥がしたりすることでパズルを解いてストーリーを進めていきます.この唯一無二のパズルの解法やその演出はここでしか味わえません.

 任天堂公式でよゐこが実況プレイをしており*2,スの者はこれで知りました.「なんて斬新なゲームなんだ!」とすぐに遊びたくなりましたが,正直なところ割高感は否めず,セールが来るまでしばらく待ちました.ストーリーも2時間程度でクリアできるので,「2時間のインタラクティブなアニメーション」を鑑賞するという発想なら定価は妥当な値段かもしれません.とはいえ,この独特なパズルは他には無いので,興味がある方はぜひ.

 

Donut County

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2017年12月21日
メーカー Annapurna Interactive
金額 1,500円

メモ

開発 Ben Esposito
他媒体 steam, PS4, Xbox OneAndroidiOS
ジャンル 物理パズル
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ 推奨

コメント

 インディーズの中では多少有名な物理パズルゲームです.というかゲームジャンルの表現は非常に難しいのですが(physics puzzleは公式の表現),ゲーム内の演出に忠実に書けば「ゴミ掃除」落とし穴パズルゲームです.プレイヤーは『穴』を操作します.そして,画面上のあらゆるものをその穴に落としながら穴を成長させ,全て落とし切ったらマップクリア(落とさないものもあります),という実に単純なゲームです.

 こちらも任天堂公式でよゐこが実況プレイをしており*3,スの者はこれで知りました.ローポリ*4な雰囲気と軽快な音楽,そして超シンプルなコアメカニクス*5に惹かれてセール時に買いました.2時間程度でクリアできるのでボリュームは少ないのですが,キャラクター同士の素直な会話や穴に落とすことの快感がクセになります.ちなみにスの者はサントラを買いました.

 

What Remains of Edith Finch 『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2019年7月4日
メーカー Annapurna Interactive
金額 2,200円

メモ

開発 Giant Sparrow 
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル ウォーキングシミュレーター,ナラティブ
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ なし

コメント

 インディーズの中では結構有名な一人称視点ウォーキングシミュレーター・ナラティブゲームです.『ウォーキングシミュレーター』とは文字通りキャラクターを歩かせるゲームジャンルで,『ナラティブ』とは自分自身が語り手となってストーリーを展開するゲームジャンルです*6Finch家の生き残りであるEdithを操作し,一家の屋敷を探索しながら彼らの死因を探るストーリーです.彼らの死因を確認する時は回想として過去の彼らを操作し,なんと死ぬ瞬間を毎回経験することになります.ちなみに,上の2つのゲームを含めて,これらは同じパブリッシャーのAnnapurna Interactiveから販売されています*7

 一人称視点のリアルなグラフィックと摩訶不思議な死の経験が,このゲームにプレイヤーを引きずり込む肝になっています.ただ,問題点としてはかなり3D酔いしますが,常に中央にマークを表示させるという酔い緩和機能も付いているので,慣れるまで耐え抜きましょう*8.それを踏まえても,このゲームはまさしく「2時間のインタラクティブなサスペンス洋画」と言えるほどのクオリティなので,奇妙な体験がしたい人にはオススメできます.

 

ABZÛ

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2020年2月27日
メーカー 505 Games
金額 2,468円

メモ

開発 Giant Squid Studios
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル アドベンチャー
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ 推奨

コメント

 インディーズの中では結構有名なダイビングアドベンチャーゲームです.かの有名な『風ノ旅ビト』の開発チームが作ったゲームで,その砂漠が舞台のゲームに対して,今度は海を舞台にしたゲームとなったそうです.ジャンルとしては「シミュレーション」ではなく「アドベンチャー」であり,テキストによる説明はありませんが,海に沈む古代文明を探索するストーリーとなっています.海洋生物も多数登場し,ある種の水族館としても楽しめるかもしれません.

 なによりこのゲームのデザインやグラフィックがとにかく美しいです.さらに生演奏のオーケストラや合唱団によるBGMが世界観に非常にマッチしており,さながら「2時間のインタラクティブでテキストフリーな映画*9と表現できるでしょう.サントラ単体でもヒーリング曲やチルアウト系としてもお勧めできます(BandcampやiTunesなどで購入可能).ちなみに,スの者は9割引きのタイミングでゲームを購入しました.二度と9割引きは来ないような気はしますが,こんな安くていいのでしょうか……(ありがとうございます).

 

The Gardens Between

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2018年9月20日
メーカー The Voxel Agents
金額 2,199円

メモ

開発 The Voxel Agents
他媒体 steam, PS4, Xbox OneAndroidiOS
ジャンル パズルアドベンチャー
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ 推奨

コメント

 インディーズの中では多少名の知れたパズルアドベンチャーゲームです.これもまた斬新なパズルゲームで,マップを少年少女が動いてゲームを進めますが,プレイヤーが操作するのは時間です.時間の再生,一時停止,逆再生をプレイヤーがコントロールし,パズルを解いていきます.だからといってずっと再生すればマップをクリアするわけではなく,適切なタイミングで少年少女に特定のアクションをさせ,時間を行ったり来たりしながら少しずつマップを変化させてパズルを解いていきます.

 時間を操作するという斬新さに惹かれてスの者は購入しました.2時間程度でクリアできるため割高感は否めませんが,セール時には4分の1程度に安くなります.このゲームは日本文化に影響を受けているそうで,確かにキャラクターは外国人ですがタイトル画面の風景は日本にそっくりです.一方でBGMはアンビエント系の落ち着いた楽曲で,スの者はサントラを買いました.

 

Agent A - 偽装のパズル

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2018年9月20日
メーカー Yak & Co
金額 1,500円

メモ

開発 Yak & Co
他媒体 steam, PS4, Xbox OneAndroidiOS
ジャンル 脱出パズル
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ なし

コメント

 インディーズの中では多少名の知れた脱出パズルゲームです.元は2015年にiOSApp Store)で配信しており,その1年後にAndroid,そして2019年から順次steamなどに展開していきました.ストーリーの最初の方はスマホで無料配信されているそうなのでチェックしてみてはいかがでしょう.ちなみにAgent Aはプレイヤー(画面には映らない)であり,サムネの女性はルビーという名の敵の女スパイです.ゲームのストーリーはルビーの活動の阻止で,敵のアジトに潜入するという大胆な行動から始まります.

 スの者がパズルゲームを遊びたい時にちょうど100円セールしており(しかも頻繁にセールしています),ネットで評価を調べた上で買いました.定価の1,500円だと割高感はありますが,100円は逆に安すぎます.というのも,予想以上に脱出パズルとしての完成度が高く,しかもポイント&クリックとしてプレイヤーが画面を調べるたびにAgent Aによるコメントやヒントが表示され,それが結構面白いです.また,先ほどまで紹介していたゲームの中ではプレイ時間は長い方なので(5時間),満足感の大きなオススメできるゲームです.

 

コンダクト トゥギャザー!

store-jp.nintendo.com

 

公式

発売日 2019年6月13日
メーカー Northplay
金額 1,690円

メモ

開発 Northplay
他媒体 steam,AndroidiOS
ジャンル パズル
プレイ時間 小(-5時間)
サントラ なし

コメント

 交通整備系のマルチタスクパズルゲームで,iOSAndroid版では『Conduct This!』,またiOSではAR機能のある『Conduct AR!』,PC版(steamなど)では『Conduct Deluxe!』,そしてswitch版では『Couduct Together!』というタイトルで販売されています.共有するレールを走る複数の列車を衝突させないように交通整備(進路変更など)をしながら,駅に集まる人々を目的の駅まで運ぶことでクリアするゲームです.

 スの者はこの強烈なマルチタスク感に挑戦してみたくなり,例のごとく100円セール時に購入しました.予想通り難しいのですが,スローモーション機能や難易度を落としたモードがあるのでクリアは可能です.しかし,ボリュームはかなりありますし,パズルの高評価を狙うのは結構シビアで,やり込むとプレイ時間は中(5-15時間)になると思われます.また,おすそ分けプレイや複数のコントローラーがあれば,オフラインで最大4人で操作の役割を振り分けることができるので,皆でワイワイ盛り上がれると思います.

 

Goat Simulator: The GOATY(ゴートシミュレーター)

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2019年3月14日
メーカー Coffee Stain Studios
金額 2,999円

メモ

開発 Coffee Stain Studios
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル シミュレーター
プレイ時間 中(5-15時間)
サントラ 普通

コメント

 インディーズの中では超有名なシミュレーターゲームです.というか,伝説的なバカゲーです.

BAAAAAA!!!!!!!!

失礼しました。baaと出てしまいました。(熱盛パロ)

 2014年に公開されたこのゲームのせいで,以降発売される数々のゲームに多大な影響(ミーム汚染を含む)を与えました.「[動物などの名前]+シミュレーター」というタイトルのゲームは世に沢山ありますが,そのうち一部はこのバカゲーをリスペクトした作品です.そして,そうでないものの一部には,ゲーム説明欄にわざわざ「これは真面目なシミュレーターゲームです」などのようなバカゲーではないという旨の記載をするハメになりました.さらに,プレイヤーキャラクターが動物などであるために,「シミュレーター」という単語がタイトルに入っていないゲームでさえも「これはシミュレーターではありません」という記載があるものもあります.

 どのようにバカなのかというと,物理演算が機能する3Dアクションゲームなのですが,バグが大量に残っているのです.しかも,「挙動が面白いから」などという理由で,あえて大量にバグを残しているわけです.ゲーム説明欄に「これを買うくらいなら別の物を買え」と記載してしまうほどの,自他認めるバカゲーなのです.switch版は有料DLCがほぼ全て入っているため多少割高ですが,かねてより興味のあったスの者はセール時に買いました.本当にバカゲーでした.baa, baa, baa(ヤギの鳴き声).ちなみに,画面分割でおすそ分けプレイも可能です.対面でわざわざこのゲームを2人で遊ぶ機会はあるのだろうか?

 

おわりに

 一人向けのゲームのうち,短く遊べるものを9個紹介しました.やはりスの者はいずれもセール時に購入しており,購入時の金額は1,000円未満ないしは下限の100円です.前回と同様にAmazonなどでダウンロードコードの販売をしているゲームもあるので,ニンテンドーeショップとともにチェックすることを推奨します.

 前回の記事に引き続き,もしこの記事を通して「このゲームをほしいものリストに追加した,あるいは購入した」ということがありましたら,よろしければ中の人のTwitterやこの記事のコメント欄にご連絡ください.中の人が喜びます

  

4/4:将来的に遊びたいゲームと告知(次の記事)

sutealth.hatenablog.com

 

*1:マウスカーソルで画面の一部分をポイントし,対象をクリックする動作から来ています.

*2:https://youtu.be/1TRkwOckShQ

*3:https://youtu.be/3J6JzVHFJXg

*4:ローポリゴンの略.オブジェクトのモデリングのためのポリゴン数が少ないということです.

*5:一般的なゲーム用語で,不完全な説明をすると,ゲームにおけるプレイヤーの基本動作(キャラクターの操作を含む「プレイヤーがやること」)です.『メカニクス』という用語は動作だけでなく広い範囲を指します(検索を推奨).

*6:ノベルゲームと似ていますが,それとの違いをあえて表現するならば「ノベルは第三者のナレーション(narration)」で,「ナラティブ(narrative)は一人称の語り」です.

*7:この会社のゲームは最後の記事でも言及するので紹介しておきました.

*8:ちなみに,最初の死因が最も3D酔いしやすく(私見),その少し後のブランコが次に酔います.序盤を耐えたらあとは下山するだけだと思って頑張ってください.

*9:先ほどから似たような表現を多用していますが,本当にそのくらい芸術性の高いゲームばかりなのです.