SUtealthLog

『スの者』による雑記ログ

switchで遊べるインディーゲームの紹介(5/4)

はじめに

 初めましての方は初めまして,「スの者」と申します.中の人のTwitterから来てくれた方がほとんどだと思いますが,スの者は中の人とは別人格なのでご了承ください.内輪向けのブログではありますが,仮にもスの者はネットの海に放たれた一介のコンテンツなので.

 この記事はこの記事では「将来的に遊びたいゲーム」の紹介と告知をします.インディーゲームに関する導入や,紹介するゲームの評価指標,遊んできたゲームの紹介については前回までの記事をご覧ください.

 

 

記事一覧

1/4:インディーゲームの導入と多人数向けゲーム

sutealth.hatenablog.com

2/4:一人向けゲームの前半

sutealth.hatenablog.com

3/4:一人向けゲームの後半

sutealth.hatenablog.com

4/4:将来的に遊びたいゲームと告知

sutealth.hatenablog.com

5/4:将来的に遊びたいゲームと告知【番外編】(この記事)

 

 

 

番外編

 前述のとおり,インディーゲームを主に扱うパブリッシャーであるAnnapurna Interactiveのゲームの紹介,nintendo switch online加入者限定イベントである『いっせいトライアル』,ローカライズ(英語のゲームの和訳など)を行う企業について補足します.

Annapurna Interactive

Games - Annapurna Interactive

 パブリッシャーとはゲームの販売担当であり,開発担当(ディベロッパー)とは企業(あるいは個人など)が異なるという話は最初の記事で記載しました.ディベロッパーからすればパブリッシャーの選択は重要で,その企業の知名度や契約内容などは言うまでもありませんが,一方でこれまで販売してきたゲームの雰囲気や方向性が自身のゲームと合うかという視点もあるでしょう.もちろん単に販売を依頼するだけではなく,パブリッシャーから資金面などの支援を受けながら開発するゲームは多いです.

 さて,個人的に思うところとしては,Annapurna Interactiveの販売するゲームはどれも尖っています.前回の記事で少し言及しましたが,今回紹介してきた『Gorogoa』『Donut County』『What Remains of Edith Finch』はいずれもこの企業によるものです(もちろんいずれもディベロッパーは異なります).スの者はこの企業の作る独特な世界観に入れ込んでおり,ここでいくつか遊びたいゲームを紹介します.

 

Outer Wilds

topics.nintendo.co.jp

公式

発売日 2021年夏
メーカー Annapurna Interactive
金額 不明

メモ

開発 Mobius Digital
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル アクションアドベンチャー
プレイ時間 大(15-30時間)

コメント

 インディーズの中では結構有名なSF探索アクションアドベンチャーです.Nintendo Direct 2021.2.18*1で発表されたばかりで,スの者は「ついにswitchに来たか!」と興奮しました(最終的にスプラトゥーン3に全て持っていかれましたが).それ以前には,2019年5月にEpic Games StoreとXbox Oneで発売され,その後PS4やsteamで発売されました.

 プレイヤーキャラクターは架空の星系(太陽系)の惑星(地球)で探査をする宇宙飛行士です.宇宙船やジェットパックでその星系の謎を探ることが目的ですが,実時間(かつゲーム内時間)で22分が経過すると恒星(太陽)が超新星爆発を起こし,宇宙飛行士は星系もろとも消滅してしまいます.しかし,どういうわけか宇宙飛行士はゲームの開始地点に戻り,かつ世界全体もリセットされます.つまり,死のループをしているということです(22分経過せずに死亡した時も同様です).ループ時に引き継げるものはゲーム内端末の調査記録のみで,それを頼りに再度探索をして新発見をし,最終的に星系の神秘とループの原因を解き明かすことになります(※ネタバレ厳禁です).

 非常に面白そうなシステムにスの者は惹かれています.どのような順で調査をするかはプレイヤー次第で,しかもオープンワールドなのでまさしく「自由に」探索できるところも魅力的です.ゲームシステムはまるで『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のように聞こえますが,それと比較するとシンプルで大胆なループなんだそうです*2.紹介してきた他のゲームと比較するとある程度の値はつきますが,実際にその価値があるのでしょうね.

 

Sayonara Wild Hearts

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2019年9月26日
メーカー Annapurna Interactive
金額 1,400円

メモ

開発 Simogo
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル アクション,音ゲー
プレイ時間 小(-5時間)

コメント

 ネオンカラーの眩しいグラフィックが特徴の『ポップアルバムビデオゲーム』(公式表現)です.スタイリッシュなアクションでありながらどこかシュールな世界観と,沢山の書き下ろしエレクトロポップなBGMが魅力的です.なお,「さよなら」という語がタイトルに含まれますが開発はスウェーデンの企業で,調べる限りでは特に日本らしい要素があるわけではないようです*3

 スの者はswitchで販売されているAnnapurna Interactiveのゲームを探しているうちに出会いました.2時間程度でクリアできるそうですが,このスピード感のあるアクションと綺麗なアニメーションは味わってみる価値があると思っています.また,サントラも出来が良く,ある種の洋楽の聞き物としても活用できそうです(Amazon Musicで視聴可能).最後に余談を脚注に*4

 

Maquette

store.steampowered.com

 公式

発売日 2021年3月2日
メーカー Annapurna Interactive
金額 不明

メモ

開発 Graceful Decay
他媒体 steam, PS4, PS5(※switchでは未発売)
ジャンル パズル
プレイ時間 不明

 2021年3月2日に発売される「再帰パズルゲーム」です.あえて分かりづらい表現をしていますが,具体的には「マップ中央の模型(maquette)と同じ形の世界が舞台になっており,模型を動かすと現実世界にもその変化が及ぶ」という点で「再帰」です.上記のリンクの紹介映像を見てもらえば,「再帰パズル」の意味がよく分かるはずです.

 スの者はこのユニークなパズルに非常に惹かれています.初めて見たときは「錯視パズルゲーム」の『Superliminal』(下記にリンク)を連想しました.こちらはswitchなどで販売されており,Maquetteに興味がある人には特にオススメできる作品です.この両者のような真新しいパズルゲームは無条件に気になってしまいますね.

 まもなく発売されるゲームということで,これから様々な人が動画を投稿すると思います.スの者はパソコンスペックの点で快適に遊べそうではないので,いつかswitchで発売されると願って待ちます.というのも,PS4やPS5では発売されるので,他のコンシューマーゲーム(switch, Xboxなど)に移植されるのは期待できるでしょう.また,PS Plus加入者はPS5(PS4は対象外)で発売日から1か月間フリープレイできるらしいので*5,PS5を持っている方でPS Plus加入者の方はぜひ遊んでみてください.

store-jp.nintendo.com

 

 

いっせいトライアル

 『いっせいトライアル』とはNintendo Switch Online加入者が参加できる不定期開催のイベントであり,毎回switchの何らかのゲーム1本が選ばれ,1週間弱それをまるごと(購入時と同じように)遊べるというものです.ここまで紹介してきた中でも,『Overcooked2』『Ultimate Chicken Horse』『オバケイドロ!』『Celeste』『Dead Cells』はその対象ソフトになっています.過去の開催はこちら*6をご覧ください.

 そして今回,『スチームワールドディグ2』が2021/3/1(12:00)-7(17:59)の期間で配信されるということで,これもインディーズゲームの1つなので紹介しておきます.メトロイドヴァニア系のアクションゲームで,一通りプレイするだけならば時間は中(5-15時間),やり込むならば大(15-30時間)という,期間中にいっぺんクリアしてみるだけなら丁度良さそうなゲームです.

 下のリンクからご確認できますが,Indie Worldの不定期連載記事『Hello! インディー』の最初の記事はこのゲームだったようです.最初の記事ということなのか,用語の説明などに力が入っているので,読み物として知識を得るには良いと思います.ちなみにスの者は,スチームワールドディグ(無印)の主人公は見覚えがあるなと思っていたら,2013年に3DSで無印版が発売されていたそうです.

topics.nintendo.co.jp

 

 

ローカライズに関する補足

 ローカライズとは,主にはテキストを外国語から日本語へ翻訳することです.場合によっては吹替音声の導入や,販売する地域に合わせたゲーム内要素の調整(カルチャライズとも呼ばれます)などをすることもあり,もちろん日本語から外国語に翻訳する方向のローカライズもあります.

 ローカライズをする企業は数多くありますが,ここではハチノヨンと架け橋ゲームズをピックアップします.ローカライズに限らず,幅広い範囲でインディーゲームパブリッシャーとしてならPLAYISM*7やフライハイワーク*8などが挙げられると思います.

 

ハチノヨン

8-4 | Home

 膨大なテキストの『UNDERTALE』の公式訳として知られる企業です.単にテキストが多かっただけではなく,個性のあるキャラクターたちのクセの強い話しぶりや感情の機微など,あらゆる点で翻訳するのは大変だったんじゃないかと想像できます.他のゲームとしては『会社実績』のページで確認できますが,『NieR:Automata』など日本語から英語に翻訳したゲームも多いですね.

 また,前回の記事で紹介した『HADES』のローカライズもハチノヨンが担当するそうです.また膨大なテキストのゲームを担当していますね……(畏敬の念).発売は遅れているものの,クオリティの高いローカライズがなされることが期待できます.

 

架け橋ゲームズ

Kakehashi Games - Home

 『Work History』のページを見てもらえれば分かりますが,ローカライズをしたインディーゲームが滅茶苦茶多いです*9.今回の記事だけで言えば,古い順に『Hollow Knight』『Dead Cells』『Overcooked2』『The Gardens Between』『Ultimate Chicken Horse』『Keep Talking and Nobody Explodes』『Slay the Spire』『WHAT THE GOLF?』『Fall Guys: Ultimate Knockout(PS4, PC)』『Carto』『犬 犬(PHOGS!)』『Dicey Dungeons』の12本でした.

 日本語という難しいかつマイナー言語*10なのに,わざわざローカライズしてくれるのはありがたい限りです.ゲームごとに翻訳作業規模の大小はあれど,我々が簡単に日本語でゲームを遊べるのはローカライズ企業のおかげですね.架け橋ゲームズとは関係ありませんが,Cupheadのローカライズに協力したRobin96氏のブログ*11は読み物として非常に面白いので,ゲームを遊んだ方は覗いてみてはいかがでしょうか.

 

 

告知

 ここまで5本の記事に渡ってインディーゲームを紹介してきました.これらを通して気になったゲームは,あなたにも少なくとも1本はあるでしょう.一方で,あまりよく分からなかった,あるいは詳しく調べなかったゲームもあるのではないでしょうか.ということで,「ゲームにはダイマが一番!」の発想で,YouTube Liveにてスの者がインディーゲームをゲーム実況プレイ形式で紹介します.その詳細は中の人のTwitterに掲載していますので,そちらをご確認ください*12

  この告知は最初の3本の記事と同時にするつもりだったのですが,ご覧のとおりボリュームが出たおかげで2週間遅れになりました.つきましては,既に2回配信しており,「ローグライク特集:Dead Cells, Slay the Spire」「メトロイドヴァニア特集:深世海 Into the Depths, Hollow Knight」を行いました.今後は「アクション特集:Cuphead, Celeste」「パズル特集:Human: Fall Flat, Baba Is You」を行うつもりでいます.

 それ以降どうするかは未定ですが,「このゲームを紹介してほしい」「このゲームを単に実況プレイしてほしい」などの依頼があれば検討します.「ホラーやれ」「『リトルナイトメア2』やれ」などの声も受けましたが,それはそれでまた検討します.単に自分が新しくゲームを買い,実況プレイしたいからする,というのも起こるかもしれませんが不明です.とりあえず,しばらくの間お付き合いいただけると幸いです.

 

おわりに

 将来的に遊びたいゲームの番外編として,Annapurna Interactiveのゲーム,いっせいトライアル,ローカライズする企業について紹介しました.そしてYouTube Liveにて実況プレイ形式でインディーゲーム紹介をするという告知もしました.この記事で一旦この一連の投稿は終わりになりますが,またゲームが溜まってきたら紹介する可能性はあります(「将来的に遊びたいゲーム」をプレイしたレビュー記事になるかも).そして毎度になりますが,「興味を持った」「購入した」など連絡をもらえると中の人が喜びます

 

 

1/4:インディーゲームの導入と多人数向けゲーム(最初の記事)

sutealth.hatenablog.com

*1:Nintendo Direct 2021.2.18|Nintendo

*2:Outer Wilds - Wikipedia

*3:ちなみに,タイトルの由来はwikipediaに記載されています.https://ja.wikipedia.org/wiki/Sayonara_Wild_Hearts

*4:ちなみに,開発のSimogoはWiiUなどでのゲーム『Year Walk』も開発しており,予想外でスの者は懐かしさを感じました(switchへの移植の予定は無いそうです:[Interview] Sayonara Wild Hearts dev on the name, making a non-rhythm music game, more - Nintendo Everything).

*5:PS Plus 2021年3月のフリープレイにPS4®『FINAL FANTASY VII REMAKE』、PS5™『Maquette』などが登場! – PlayStation.Blog

*6:ゲームソフト・ページをさがす | 任天堂

*7:http://publishing.playism.jp/

*8:http://flyhighworks.jp/

*9:プラットフォームごとに書いている部分もあるので同一ゲームでまとめると多少減るものの,やはり多いです.

*10:世界的に見たときに,話者数や市場規模などを比較するとマイナーになることが多い気がする.少なくとも,インディーゲームをわざわざ日本市場にローカライズしてくれるのは大変ありがたい.

*11:Cuphead Japanese Translation Index《カップヘッド日本語訳 目次》 : ロビンソン商会 歌詞対訳works

*12:大変恐縮なのですが,「中の人Twitter」→「スの者ブログ」「スの者YouTube Channel」は一方通行であることを想定しています.要するに,下流のプラットフォームから上流の中の人には辿り着けず,かつ下流同士でも関係を持ちません.