SUtealthLog

『スの者』による雑記ログ

switchで遊べるインディーゲームの紹介(4/4)

はじめに

 初めましての方は初めまして,「スの者」と申します.中の人のTwitterから来てくれた方がほとんどだと思いますが,スの者は中の人とは別人格なのでご了承ください.内輪向けのブログではありますが,仮にもスの者はネットの海に放たれた一介のコンテンツなので.

 この記事では「将来的に遊びたいゲーム」の紹介と告知をします.インディーゲームに関する導入や,紹介するゲームの評価指標,遊んできたゲームの紹介については前回までの記事をご覧ください.

 

 

記事一覧

1/4:インディーゲームの導入と多人数向けゲーム

sutealth.hatenablog.com

2/4:一人向けゲームの前半

sutealth.hatenablog.com

3/4:一人向けゲームの後半

sutealth.hatenablog.com

4/4:将来的に遊びたいゲームと告知(この記事)

 

 

将来的に遊びたいインディーゲームの紹介

 複数人向けと一人向けの2つに分けて紹介します.その後,番外編としてAnnapurna Interactive(パブリッシャー)のゲームで遊びたいものを紹介し,また『いっせいトライアル』の宣伝や,ローカライズを行う企業に関して補足します.なお,一部のゲームにはswitchではなくPC(steamなど)のみでの販売のものもあります.

複数人向け

Among Us 

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2020年12月16日
メーカー Innersloth
金額 520円

メモ

開発 Innersloth
他媒体 steam, Android, iOS
ジャンル 人狼
プレイ時間 任意(X時間)

 超有名な人狼ゲームです.シンプルな人狼を端的に「定期的に人狼が誰かをキルして,かつ議論しかしないゲーム」と表現するならば(わかりやすく極端な表現をしています),こちらは「任意のタイミングでキルして,ミニゲームをこなしながら議論するゲーム」でしょうか.どちらも議論がメインではありますが,人狼役がキルするタイミングの違いが大きいと思います.特にAmong Usでは人狼役(インポスター)は,キルすることの緊張がシンプルな人狼とは別物でしょう.

 ゲーム自体は2018年にiOSAndroidで配信されたものの無名のゲームだったのですが,2020年半ばでストリーマーの間で爆発的な人気を得て今日の通りになりました.元はiOSAndroid向けなので,それらは基本プレイ無料なんでしょうね(steam,switchは有料).なお,現時点でswitchのみに日本語チャットが対応していますが,そのうち他の媒体でも対応するそうです.また,クロスプレイが可能なので,ちょっと試してみたいだけの方にはとりあえずiOSAndroid版が丁度良いかもしれません.しっかりプレイしたい人は後からsteamで買えばよいでしょう.

 このゲームは4-10人でプレイ可能ですが,人数が多いほど面白くなります.翻って言うと,人数が少ないと盛り上がりにくいんです.ちなみに,Among Usの読み方は『アマングアス』あるいは『アモングアス』です.元はと言えばCrewmateの画面の ”There is 1 impostor among us” の文末部分だと思われますから,どちらの発音が正しいとかは気にしなくてよいでしょう.

 ついでに,人狼を対人でするのが苦手な人にはこのゲームを推奨します.1人プレイ用人狼で,相手はCPUです.詳細はIndie Worldの記事をご覧ください*1

store-jp.nintendo.com

 

Risk of Rain 2

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2019年8月31日
メーカー Gearbox Publishing
金額 2,800円

メモ

開発 Hopoo Games
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル ローグライク,TPS
プレイ時間 任意(X時間)

 インディーズの中では超有名なローグライクTPSです.2019年にsteamでアーリーアクセスが実施され,その時から非常に注目されており,2020年の夏に正式リリースされました.1人で極めるのもヨシ,最大4人のマルチプレイで役割分担して攻略するのもヨシ,そしてローグライクということで無限に時間が溶けます.ちなみに,Risk of Rain(無印)はローグライク2Dシューティングです(switchでの販売はありません).

 実は1か月前ほどに半額セールをしており(しかもswitchでは初のセール),スの者はうっかり逃してしまいました.今すぐ遊びたいゲームの一つなのですが,一度半額を見てしまうと,意地でもそれで買いたくなるんですよね(もちろん定価で支払うだけの価値があります).ちなみに3月末頃にはsteamのアーリーアクセス版配信から2周年なので,steamの方ではセールが来るかもしれませんね.

【追記】買いました.なんとswitchでは2021/5/5(午前1時)まで6割引き(そんな安くていいんですか?).ちょっと遊んでみると,それだけで無限に時間が溶けます.

 

その他紹介したいゲーム

 記事をもっと長くできるならば詳しく言及していたゲームです.「switch版ではオフライン限定だが,steam版ではオンライン可能」というゲームも色々と紹介できるのですが割愛します.

  • Fall Guys: Ultimate Knockout

    topics.nintendo.co.jp

    • 超有名なバトルロワイアルアクションゲームです.Nintendo Direct 2021.2.18*2で2021年夏に発売されると公開されました.これまではsteamとPS4だけだったので,switch勢には朗報ですね.
  • 犬 犬(PHOGS!)

    store-jp.nintendo.com

    • オンラインプレイ可能な,2人専用co-opパズルアクションゲームです.この超ナンセンスなデザインと,潔い邦題に惹かれました.コイツのぬいぐるみ*3さえ存在します(欲しい).
  • Bipedstore-jp.nintendo.com

    • 2人専用co-opパズルアクションゲームとしてこちらも紹介しておきます.現在はオフラインに限りますが,いつかオンラインに対応するそうなので,そのときには遊びたいですね.なお,steam版ではオンラインで可能です.

一人向け

HADES

topics.nintendo.co.jp

メモ

開発 Supergiant Games
他媒体 steam
ジャンル ローグライク,アクション
プレイ時間 任意(X時間)

コメント

 インディーズの中では超有名なローグライクアクションゲームです.2018年冬にsteamでアーリーアクセスが開始され,2020年秋に正式にリリースされました.単にローグライクとしてだけでなく,それに加えて膨大なテキスト(英語では30万語以上)で語られるストーリーについても評価の高いゲームです.アメコミのような雰囲気の神々が多数登場し,それらが展開するコミカルな会話にも注目です.

 switch版の販売に関してはNintendo Direct mini ソフトメーカーラインナップ2020.9*4で発表されました(同時に発表されたモンハンRISEに全て持っていかれてしまいましたが).当時の発表では2020年冬発売とのことでしたが,2021年1月に「数か月以内の発売をする」という発表があらためてされました.和訳が相当大変でしょうが,完成が待ち遠しいですね.

 

Return of the Obra Dinn

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2019年10月18日
メーカー 3909
金額 2,750円

メモ

開発 Lucas Pope
他媒体 steam, PS4, Xbox One
ジャンル 推理
プレイ時間 中(5-15時間),大(15-30時間)

コメント

 インディーズの中では結構有名な推理ゲームです.推理ゲームと言っても探偵になるわけではなく、船(obra dinn)の乗員消失事件の原因を探る調査官になります。ファミ通の紹介記事*5によると『ゲームにはグッドエンドとバッドエンドが存在し、公式ではバッドエンドは急いでプレイしたとして3時間以下、グッドエンドは初見で6時間から40時間程度かかるだろうと予測されている』そうです。

 このゲームを遊ぶ際は手元にノートを用意し,登場人物に関するメモや人間関係などを書き込めるようにすることを勧めます.数々の死因を探るため残虐な描写もありますが(このゲームはCERO: D(17歳以上)です),全編を通してセピア色かつドット調のグラフィックなので,死体の表現が苦手な人にも多少優しいと思われます.

 ちなみに,このゲームの開発者はインディーズの中で結構有名な『Papers, Please』のと同じです.こちらはswitchでは配信されていませんが,やはりマウスの操作上の制限で移植が難しいんですかね.

store.steampowered.com

 

Dicey Dungeons

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2020年12月16日
メーカー Distractionware
金額 1,520円

メモ

開発 Terry Cavanagh
他媒体 steam, Android
ジャンル デッキビルディング,ローグライク
プレイ時間 任意(X時間)

コメント

 インディーズの中では多少有名なローグライク・デッキビルディングゲームです.雑に紹介すると,一人向けゲームの記事(2/4)で紹介した『Slay the Spire』をカジュアルにしたゲームです.サイコロの出目が戦闘の進行に直接的に影響を与えるため,Slay the Spireよりは運によるところが大きいように見えますが,やはりローグライクかつデッキビルディングということで「運に左右されないような戦略を組み立てる」ことが楽しいのです.

 この開発者は,インディーズの中では有名な2010年公開の『VVVVVV』(six Vs)や2012年公開の『Super Hexagon』のと同じ人です.いずれもBGMが高い評価を得ていますが,特にSuper Hexagonの楽曲を担当したChipzel氏がこのゲームの楽曲を手掛けています.そしてスの者は,まだゲーム本体を買っていないにもかかわらずサントラは前もって買いました.このゲームのBGMは全体的にノリノリのchiptuneで,8-bit調のいかにもゲーム音楽というのが好きな人には非常にオススメできます.

 ちなみに,VVVVVVはswitchで販売されています.

store-jp.nintendo.com

 

Headliner: NoviNews

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2019年12月12日
メーカー コーラス・ワールドワイド
金額 1,600円

メモ

開発 Unbound Creations
他媒体 steam, PS4
ジャンル アドベンチャー
プレイ時間 中(5-15時間)

コメント

 繰り返し遊べる短編アドベンチャーゲームです.プレイヤーは架空の国「ノヴィスタン」の唯一の新聞社「ノヴィニュース」の編集長になります.そこから14日間,編集長の元には様々なニュース記事が集まりますが,どの記事を採用するかはプレイヤー次第です.記事には「政府にすり寄る記事」「革命を起こそうと扇動する記事」「陰謀論を喧伝する記事」「フェイクニュースで混乱を引き起こす記事」など,様々な思想を持ったものがあります.プレイヤーが選びたい記事を選び,そして14日後にその国でどのような結末を迎えるかを見届けましょう

 なんとも昨今の世界情勢を模したようなゲームです.新型感染症による混乱,選挙による分断,言論統制や不審なプロパガンダ等々,様々な混沌が全世界で渦巻いていますが,それを構成する一部にはマスメディアが存在することは皆さん気付いているはずです.マスメディアの役割というものをこのゲームで追体験することで,プレイヤーが何か「良い発見」を得られることを期待します(そういうゲームではない).

 

アンリアルライフ

store-jp.nintendo.com

公式

発売日 2020年5月14日
メーカー room6
金額 2,400円

メモ

開発 hako 生活
他媒体 steam
ジャンル 謎解きアドベンチャー
プレイ時間 不明

コメント

 『記憶喪失の少女と信号機AIが不思議な街を冒険するなぞ解きアドベンチャー』です.この文章は作者のツイート*6の引用です(もしかしたらこのツイートを見たことがある人もいるかもしれません).2020年5月にswitchで配信され,その約半年後にsteamでも販売,そして今後AndroidiOSでも発売される予定だそうです.

 当該ツイートのツリーを見れば,このゲームのHPや『影響を受けた作品リスト』なるものを確認できるので,興味がある方は覗いてみてください.このような「いかにもな雰囲気ゲー」(良い意味で)ということや『影響を――』を見る限りでは,スの者の好みだろうと感じています.

 上記の『影響を――』リストにはありませんが,「雰囲気ゲー」(良い意味で)として個人的に気になっているゲームとして,『OneShot』があるので紹介しておきます.こちらはPC(steamなど)での販売しかないようで,また例のごとくネタバレ厳禁で,PCでしかできない演出もあるそうです.しかも特徴的なのは,タイトル通り「一回きり」しか遊べない(プレイヤーが遊びたくならない)そうです.あまり期待値を上げると実際のプレイに影響が出るかもしれないので控えますが,かなり気になる作品です.

store.steampowered.com

 

その他紹介したいゲーム

 記事をもっと長くできるならば詳しく言及していたゲームです.実際にはもっと紹介できるのですが,読むのも書くのも大変なので数を絞っています.

  • Into the Breach

    store-jp.nintendo.com

    • インディーズの中では有名なターン制ストラテジーゲームです.そのゲームシステムはまるで詰将棋のようだそうです.このゲームは超有名なインディーゲームである『FTL: Faster Than Light』*7のチームが開発しています.FTLもswitchで販売してくれないだろうかと切に願います.
  • VA-11 Hall-A ヴァルハラ

    store-jp.nintendo.com

    • インディーズの中では結構有名なビジュアルノベルゲームです.プレイヤーはバーのバーテンダーとなり,客にカクテルを振る舞うことでノベルが様々な分岐で進行します.サイバーパンクかつディストピアという設定に惹かれる方もいるのではないでしょうか.これをリスペクトした『Coffee Talk*8というゲームも存在するなど,いちゲームシステムとして開拓したんじゃないかと思われます.
  • Carto

    store-jp.nintendo.com

    • プレイヤーキャラクターが動くフィールドを,その地図の欠片をパズルピースのように回転,接合させながらストーリーを進める,文字通りパズルアドベンチャーです.醸し出されるほのぼのとした雰囲気と,斬新なパズルシステムに興味があります.ちなみに,steamではdemo(体験版)が配信されているので,気になった方はとりあえずプレイしてみてはいかがでしょうか.
  • WHAT THE GOLF?

    store-jp.nintendo.com

    • 『新感覚ゴルフアクションゲーム』です(上記の説明欄から引用).何が新感覚なのかは,とりあえず前情報ナシで(紹介映像などを見ずに)体験版を遊んでみてください.強烈なバカゲー感がありながらもゲームのデザインは洗練されており,ゲームを遊ぶまでの気軽さと,実際の操作面の両方で遊びやすいゲームになっています.ちなみに,オフラインの2人プレイモードが存在します.

   

  • Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜

    store-jp.nintendo.com

    • インディーズの中では有名なアクションパズルです.おそらく「ガチョウシミュレーター」ではないと思います.また,部分的にステルスゲーム*9としての要素もあります.ガチョウを操作して人間にイタズラをするだけのゲームですが,パズルアクションの完成度や穏やかな雰囲気は高い評価を受けています.また,オフラインで2人プレイも可能です.

 

番外編

 前述のとおり,インディーゲームを主に扱うパブリッシャーであるAnnapurna Interactiveのゲームの紹介,nintendo switch online加入者限定イベントである『いっせいトライアル』,ローカライズ(英語のゲームの和訳など)を行う企業について補足します.

 ……の予定でしたが,ここまでの記事でも十分なボリュームになったので,スの者の告知と併せて次の記事(5/4)に回します.『おわりに』の後のリンクをご参照ください.実は,「記事のナンバリングは4/4で終わるものだ」というアタリマエを破壊する意図がありました(ありません).

 「番外編」と題していますが,Annapurna Interactiveの紹介は必見です,なんたってわざわざ単一のパブリッシャーをまとめて紹介しているわけですから.とはいえ,これまでの記事よりは短めなので気楽にご覧ください.

 

おわりに

 将来的に遊びたいゲームを,複数人向け2本,一人向け5本の計7本紹介しました.主だって紹介したゲーム以外に記事内で言及したものも合わせると20本以上になります.その上で,次の記事で更にゲームの言及を増やすわけですから(と言っても5本だけですが),ここまで紹介すれば1本くらい興味の湧くゲームも出てきますよね.ということで毎度になりますが,「興味を持った」「購入した」など連絡をもらえると中の人が喜びます

 

5/4:将来的に遊びたいゲームと告知【番外編】(次の記事)

sutealth.hatenablog.com